どうする新型コロナ 5月その1

最前線のお医者さんの本音の記事がありました．記者さんもよく理解されています．

「新型コロナウイルス最前線の医師が語った本音」　

＜＜デイリー新潮編集部．2020年5月2日 掲載＞＞　

いろいろ，新型コロナウイルスについて思うところを書いていくと，きりがない．
　　できるだけまとめます．言葉足らずで，伝わらないこともあろうかと思いますけど．

病院やクリニックでは，入院も外来も少し減っているようですが，
　　新型コロナ関係の担当者や，救急医療だけは，とても忙しくなっている．
　　医療従事者や保健所や，関係する人たちは，ストレスを感じて働いている．

まずは，医療従事者や保健所の人たちへのエールを送り，政府の言うことを守る．
　　発熱がありコロナ陽性の可能性があれば，家族共々自宅待機が必要なのです．
　　自分は大丈夫と外出してしまったり，疑わしいのに公共の場に出たりしない．
　　とにかく自分たちは，感染しないように，感染を広げないようにふるまうべきです．

＜趣味画像　9413＞　酸素飽和度測定器（我が家の1台）

医療の緊急状態はまだ続いています．それを後回しにするマスコミは良くない．
　　今の与党，政府の言うことを守るのは心外だと考えている人もおられますが，
　　常に「国や政府がやっていることは間違いだ」といった論調の報道が続くと，
　　それを守って，現場に関わっている人のモチベーションが下がります．
　　政府の方針が，明らかに間違っていれば，日本の専門家が声をあげるはずです．

日本は，国民皆保険，医療レベルの高さ，医療アクセスのしやすさがあり，
　　公衆衛生のレベルの高さなど誇れる点がある．他国は他国の事情がある．
　　死者数を少なくすることに成功している日本のこれまでの対応は，
　　決して間違っていません．日本は評価されるべきです．

＜趣味画像　9414＞　手洗いできないなら消毒だけでも

テレビに出ている「専門家」は，「とにかくPCR検査を増やすべき」と主張しますが，
　　韓国のような検査態勢が準備されていた国ではなかったので，今さら間に合わない．
　　さすがに検査のスピードが遅かったので，本当に必要な人の検査はがんばってもらう．
　　日本では，本当に医師が疑った例のみに検査をしている点で，検査数を絞っている．

もし「誰彼構わず検査をオーダーできるような状況」だったら，
　　国民皆保険なので，安価で検査が受けられるから，病院や開業医に殺到します．
　　感染症対策の出来ていない病院で検体採取することになり，院内感染が多発する．
　　偽陽性を入院させなければならず，偽陰性を野放しにすると，医療崩壊必至です．
　　ドライブスルーで「陰性のお墨付きを得た，でも本当は陽性です」の偽陰性が増える．
　　医師がしっかり病状を診て保健所負担で検査をすることで，正確な診療が可能です．

PCR検査や抗体検査を増やすめやすは，マスクや防護服が足りて重症入院者も減った状態．
　　偽陽性の人でも，全員どこかにちゃんと収容できる余裕があること．
　　陰性（偽陰性）の人でも，行動を慎んで他人にうつさないようにする社会生活の改革．
　　例えば発熱だけで休める会社や学校であったり，リモートワークやスポーツのあり方．
　　これらの条件がすべてそろっていれば，検査数をどんどん増やすのもいいでしょう．
　　インフルエンザは治療薬があり重症化率が低く，多少は偽陰性の人が許容されていた．

検査で陽性だろうが陰性だろうが，どちらでも同じ行動が求められます．以下繰り返し．
　　発熱がありコロナ陽性の可能性があれば，家族共々自宅待機が必要なのです．
　　自分は大丈夫と外出してしまったり，疑わしいのに公共の場に出たりしない．
　　とにかく自分たちは，感染しないように，感染を広げないようにふるまうべきです．

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