ウイルス対策の覚え 3月その1

まず，コロナウイルスのお勉強から．ヒトに感染するのは7種類です．
　　今回問題になっているのが，2019年に見つかった7番目のやつです．
　　1番から4番までは，以前から「風邪症候群」の原因ウイルスでした．
　　流行していても，健康な人なら一晩で治って，「風邪薬」を買ってくる程度です．
　　2002年に5番目のSARSコロナウイルスが流行し，コウモリからの感染でした．
　　2012年に6番目のMERSコロナウイルスは，ヒトコブラクダからでした．
　　MERSは，韓国でアウトブレイクしてしまいましたが，日本上陸はなかった．
　　韓国はこの時にPCRキットを大量に備蓄していたようで，今回使っている．

そして，2019年12月31日にWHOに新型コロナウイルスが報告されました．
　　まだ感染源の動物は特定されていませんが，陸上の野生動物からと推定される．
　　中国の武漢発ですが，2ヶ月ほどで全世界にこのウイルスが蔓延しています．

＜趣味画像　9250＞　クロッカス

コロナウイルスの予防法ですが，インフルエンザとは似て非なるところがあります．
　　風邪をうつされないように，うつさないようにするところは全く同じ．
　　手洗いうがい，マスクの使用など，今までしてきたことを，よりしっかりすること．
　　現実に，手洗いなどの徹底を，国民全体で心がけるようになったので，
　　年初のインフルエンザの流行は，ほぼ皆無になっているのではないでしょうか．
　　ただ厄介なのか，ウイルスの性質や治療法などが，まだ見つかっていないこと．
　　感染して，症状はどう出るのか，潜伏期間は何日か，感染経路はどうなのか．
　　重症化するヒトについて，インフルエンザと同等の割合か，もっと多いのか．
　　この，わからないことが多いため，情報が不確定で，不安がつのります．

2009年には，新型インフルエンザの流行がありましたが，あのときのパニックは，
　　検査キットや治療薬が足りなかったからで，それらが備蓄された今では怖くない．
　　その後も流行していますが，季節流行インフルエンザと同等の扱いになりました．
　　インフルエンザワクチンには，不活化ワクチンと生ワクチンがありますが，
　　抗体が出来て効果が出るのに2週間，4ヶ月ぐらいで効果が切れるものです．
　　それでも，ワクチンを毎年接種できるし，罹っても治療薬があるので安心です．

SARS，MERSだってまだワクチンが無いのに，今回のウイルスワクチンは作れるの？
　　インフルエンザとは違う新しいワクチンを開発して，安く入手できるのはいつ？
　　おそらく，今年中には間に合わないと考えて行動したほうが良いでしょう．
　　夏になれば流行が沈静化することも，確約されていません．また冬は来ますし．
　　「風邪症候群」の治療薬の無い現状では，出来ることは，より注意深く行動すること．
　　PCR検査で感染流行を調べることも必要ですけど，予防と治療の方が大切でしょう．

＜趣味画像　9251＞　ムスカリ

これから怖いのは，重症者の命を救う集中治療室が足りなくなったときです．
　　一般病院でも治療するようになれば，ほかの病気や介護などは後回しになる．
　　政府に反対しても始まりません．今は，日本での犠牲者がこれ以上増えないように，
　　集団感染を起こさないように，皆で知恵を合わせて，乗り切りましょう．
（つづきます，次回はPCR検査等について）

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