ウイルス対策の覚え 3月その2

コロナウイルスについて，考えていることを，またまた書いておきます．
　　自分だけで考えていることなので，まだまだ考えの及ばない部分があります．
　　週末のテレビで，やっとまともな解説をしてくださる専門家さんが出てきました．
　　詳しくは，そちらを聞いてください．以下は，自分の解釈です．

PCR検査について，「日本の保健所がPCR検査をしない」とたたかれています．
　　しかし，専門家会議は，より多くのPCR検査をせよとは言いませんでした．
　　（追記：クラスター等の感染経路を見つけるためには有用です）
　　専門家会議までして，専門家が気づいていないはずが無いのです．
　　韓国やイタリアと違い，日本の作戦は，犠牲者を減らす対策なのです．
　　検査を増やしても，犠牲者を減らすことは出来ないということです．

PCR検査を保健所で制限することが必要でした．一部間違いもあったものの．
　　一つは，PCR検査を感度／特異度100%で実施出来る件数が少ないから．
　　もう一つは，陽性患者を隔離入院させる病床が，本当に少ないこと．

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PCR検査で偽陽性／偽陰性を出すと，実際は感染していないヒトが入院したり，
　　感染しているヒトを世に放ったりしてしまうから，検査は何重にも丁寧になる．
　　もっとも，検体採取時期や採取方法が悪いと，偽陰性は増えるのですけど．
　　陰性を証明してもらうために，PCR検査だけを受けたいというヒトが居ますが，
　　お金を払ったら受けられると思っても困ります．そこまでリソースがありません．

韓国でPCR検査をドライブスルーで受けられるとか，報道されていました．
　　偽陰性を含めて，全員陰性ですねと安心させるためなら効果ありかもしれません．
　　リソースを使って実施して，元気な陽性患者さんを皆入院させるつもりでしょうか．

＜趣味画像　9253＞　ヒメオドリコソウ

発熱しても，コロナウイルスに感染してしまっても，風邪症状で我慢できるヒトは，
　　病院に行かないでと言われています．2～4日発熱が続けば調べましょう．
　　日本の高度医療で，死亡率は下げられますが，病院あたり数人の治療が対象です．
　　その一人に，防護服やマスクが毎日10枚以上要るのに，足りてもいない．
　　病院や診療所の職員に感染者が出た場合，病院の外来閉鎖となり，
　　それこそ病人，高齢者，弱者が，どれだけ困ることになるのか想像してください．

「重症化の恐れのある方」「濃厚接触者」を優先して検査することで，偽陽性が減ります．
　　高齢者や弱者は，発熱がコロナウイルスでなくても重症化するから受診なのです．
　　逆に，健常者が油断して体調を崩さないようにすることが，私に出来ること．
　　コロナウイルス感染者を見つけることだけが，医療機関の仕事ではありません．
　　これは，前に書いたことと同じですね．早寝早起き，今日も仕事しましょう．

政府に反対しても始まりません．今は，日本での犠牲者がこれ以上増えないように，
　　集団感染を起こさないように，皆で知恵を合わせて，乗り切りましょう．

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