新型コロナが一旦収束 6月

1ヶ月前の2020年5月は，全国に非常事態宣言が出ていて，お先は真っ暗でした．
　　最近は，関西での新規発症が少なくなり，やっとお店も開き始めました．
　　6月は，一旦「収束」と考えて良いのでしょう．でも「終息」ではない．
　　今の状況で，気を緩めないように勉強します．3密を避けて，まだ宴会も出来ない．

人に感染するヒトコロナウイルスは，現在では7種類が知られています．
　　ひどい肺炎を生じることが滅多にないもの：　229E，NL63，OC43，HKU1．
　　肺炎で死ぬかもしれないのが：　SARS-CoV，MERS-CoV，SARS-CoV-2．
　　先の4種類は，風邪の原因ウイルスですが，治療しませんから野放し状態です．
　　SARS(-1)とMERSは，感染を終息させることに成功したので，研究室にいるだけ．
　　SARS(-1)とMERSは日本に上陸せずにパンデミックにならなかったので，
　　SARS-CoV-2も封じ込められると考えてしまって，失敗してしまいました．
　　感染して数日で発熱するウイルスなら，まだ食い止めることが出来ましたが，
　　「感染しても無症状」という特性があるようで，短期間に世界中に広がりました．

＜趣味画像　9535＞　アベノマスクは，6月になって確かに届きました

収束すれども終息しないのは，ワクチンが発売されていないから．
　　インフルエンザワクチンより作るのが難しいのが，コロナウイルスワクチン．
　　ワクチンとは，発症させずに抗体を宿す方法なのですが，
　　「風邪」には，いちどかかって抗体があっても，再び何度もかかるものです．
　　おそらく，SARS-CoV-2に曝露しても，ひどい肺炎で死なないようにしたいから，
　　そんな治療法を，世界中が求めているのだと思います．
　　アジア人は死亡率が低いとか，暑さで流行が減るとか，何かヒントがある．
　　公衆衛生の統計情報や，数万人の抗体検査の結果などから，きっと発見される．

以前にも考察しましたが，コロナの新規感染確認が減ってきて，病床に余裕が出ると，
　　「収束」が発表されて，「指定感染症」でなくなってしまう時が来ます．
　　新型インフルエンザがそうでしたが，インフルエンザにはワクチンがありました．
　　3密を避けるのは大前提として，集団免疫として5割ぐらいに抗体が出来れば，
　　パンデミックは避けられるといわれますが，ワクチン無しでは，まだでしょう．

2020年，ウイルスの蔓延する世界を生き抜こう．人類の近未来は総引きこもり．
　　まるでフィクションみたいですが，これが正解なのか．
　　それとも，ウイルスに淘汰されて，人口が減ることが，人類の未来の正解なのか．

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Study of SARS-CoV-2 & COVID-19 (2020, June)： Private Material Life．